JA気づいてしまう「よく考えたら野菜や果物をPRするのにミス⚪︎⚪︎とかいって未婚女性を集める必然性はないな」

未婚女性限定の「ミス○○」、応募要件見直し相次ぐ…あきた観光レディー「男性の応募も歓迎」

4/23(火) 14:04配信

　観光や特産品をＰＲするグループを「ミス○○」と名付け、未婚の女性に限って募集する手法が、ジェンダー平等の考え方を背景に変化しつつある。３０年以上の歴史がある「ミス・フレッシュ秋田」は、今年度の募集から「ミス」を外し、性別も問わないことにした。観光誘客の手段として使われてきた「秋田美人」の扱いを見直した団体もある。（田辺研吾、秋元恵実）

男性も可

　ミス・フレッシュ秋田は、ＪＡ全農あきたや秋田県などでつくる協議会が、県産の青果物のＰＲ活動のために募集してきた。近年は１８歳から２０歳代の女性３人程度を選んできたが、今年度から「あきたフレッシュ大使」に名称変更し、応募要件でも性別や婚姻歴を問わないことにした。

　変更はジェンダー平等の観点からの対応で、協議会の担当者は「野菜や果物の新鮮なイメージを届けるには、男性でも女性でも変わらないと考えている」と語る。　

　１９８８年度の募集開始から「ミス」の名称とともに、未婚女性に限定してきた理由については、「未婚女性が『キャンペーンガール』などとして選ばれることが全国で一般的だったからではないか」と推測する。

　新たな名称となった大使は、６月から１年間の任期で活動する。募集は２１日に締め切られ、男性からの応募も複数あったという。

マイナス要素に

　秋田市の秋田観光コンベンション協会が９４年から募集している「あきた観光レディー」は開始約１０年で応募要件から性別の規定を外した。協会の担当者は「これまで男性からの応募はないが、応募があれば歓迎している。名称と要件が一致していないのは今後の課題と認識している」と話す。

　同協会は過去に、女性を前面に出したＰＲ手法を見直したことがある。例えば、観光用ポスターは２０１１年度以降、観光レディーの顔写真と、「秋田美人」の４文字を前面に押し出した図柄を採用してきたが、２２年度を最後に取りやめた。２３年度は、「『好き』を探しに。」のキャッチコピーと、千秋公園の桜や秋田竿燈（かんとう）まつりなどの風景写真を組み合わせた。担当者は「（容姿で人を差別する）ルッキズムとして捉えられればＰＲがマイナス要素になる可能性があった」と語る。

略

https://news.yahoo.co.jp/articles/20dbc2244c2ae9476c632440eacd19abb6358f8f