板橋区、食料配給所を開設 生活困窮者向け

板橋区「フードパントリー」　食品配布へ常設施設　困窮世帯継続的に支援

生活に困窮するひとり親世帯などに食料品や日用品を無償で提供するため、板橋区は７月３日から、常設施設「街かどフードパントリー」の運用を始める。自治体が主体となる常設型のフードパントリーは２３区で初。区は、相談窓口を増設するなど体制を強化し、利用者の生活状況を把握しながら、自立に向けた支援にもつなげていきたい考えだ。

■相談窓口増
フードパントリーは、区が運営を委託する区社会福祉協議会が入る情報処理センター（板橋区板橋）の１階ロビーの一角に設けられた。周囲から仕切られた広さ約２０平方メートルのスペースの棚には、生米、缶詰、カップラーメン、飲料、お菓子といった食料品のほか、除菌スプレーなどの日用品が並ぶ。

同社協は新型コロナウイルスの流行をきっかけに、２０２０年度から、１年に３～５回、仮設の会場で食品配布会を行ってきた。ただ、誰でも受け取ることができる配布会では、一人一人の状況を把握しきれず、継続的な支援につなげることは難しかった。

そこで区は、フードパントリーの利用開始前に当事者から話を聞く機会を設けることで、食料品などの配布だけで終わらせず、その後の就労の手助けといった自立に向けた支援につながると考えた。

フードパントリーの利用対象者は、区に住民登録があり、生活に困窮するひとり親世帯など。区の自立支援相談機関「いたばし暮らしのサポートセンター」の窓口に相談した後、要件を満たしていると判断されれば、同社協に申し込むことで利用が可能となる。区は相談体制も強化するため、７月からこれまで１か所だった暮らしのサポートセンターを区内に新たに２か所設置する。

フードパントリーの利用は原則として１人月１回、持ち帰れる物資は約５点。運営時間は平日午前９時～午後５時で、事前に予約が必要になる。同社協の相田義正会長は「生活が苦しい人たちに利用してもらうことで、自立してより良い生活に戻るお手伝いをしたい」と話す。

https://www.yomiuri.co.jp/local/tokyo23/news/20230629-OYTNT50258/

それじゃ行かないって奴いっぱいいるだろうな