イギップなけなしのフィッシュ&チップス屋さんが戦争のせいで三分の一潰れそうっていうメシウマな話

英国の「フィッシュ・アンド・チップス」ショップのうち、数千店が1年以内に閉店する可能性がある。その理由とは
https://edition.cnn.com/2022/05/16/business-food/fish-and-chips-britain-inflation/

ロンドン(CNN Business)-ロシアのウクライナ攻撃により、タラや食用油などの主要食材の価格が高騰し、英国のフィッシュ・アンド・チップス店が深刻な状況に陥っている。

全国鮮魚加工業者連合会のアンドリュー・クルック会長は、同国に約1万店ある鮮魚店のうち3分の1が今後9カ月で閉店する可能性があると指摘する。
この危機はこれまでで最悪のものだと、クルック会長はCNN Businessに語った。

この業界団体は1,200のフィッシュ・アンド・チップスを代表し、100年以上続いている。
自分の店を持つクルック氏は、昨年末から価格が上がり始めたが、ロシアがウクライナに侵攻した2月下旬から、主食となる食材のコストが急騰していると語った。
「全面的に、すべてが上がっているんだ」とクルックは言う。
ウクライナ戦争によってサプライチェーンの混乱が悪化し、あらゆる業界の企業が価格高騰に悩まされている。
しかし、英国のフィッシュ・アンド・チップスショップは、伝統的に非常に狭いマージンで経営しており、ロシアからの輸入に依存しているため、特に圧迫感を感じている。

クルック氏によれば、タラとハドックの最大40％がロシア海域から、ひまわり油の約半分がウクライナから輸入されているとのことだ。
クルックによれば、企業は3月上旬と比較してヒマワリ油の代金を約83%も高く買っている。
代替品としてよく使われるパーム油の価格は2倍になっている。世界最大のパーム油輸出国であるインドネシアは、国内供給を維持するために先月から輸出を制限している。
さらに、エネルギー料金の高騰や、ジャガイモの栽培に必要な肥料の価格が高騰していることも、苦しみを増している。

(中略)

1年前、普通のタラとチップスの平均価格は7ポンドくらいだったとクルックさんは言う。今は8.50ポンドで、21％の上昇である。
「できるだけ値上げを抑えたいのです」とクルックさんは言う。とクルックは言う。
「毎週金曜日に来ていた常連客もいなくなった」と付け加えた。
英国政府がロシアの白身魚に厳しい輸入関税を課すのではないかという懸念から、企業は代替品を仕入れるようになり、
クルック氏が仕入れているアイスランドやノルウェーの魚の値段はさらに上がっている。
アイスランド産のタラ1ケースの価格は、昨年の今頃の140ポンド（176ドル）から、現在は270ポンド（331ドル）になっているとクルックさんは言う。

クルックさんのような企業は、ここ数十年で最悪の生活費危機に直面している顧客にフィッシュ・アンド・チップスを売るという困難な仕事に直面している。
イングランド銀行によれば、消費者物価の年間インフレ率は3月に7％に達し、過去30年間で最も高い水準となり、今年後半には10％に達する可能性があるという。
英国中小企業連盟の調査によると、英国では50万以上の中小企業、つまり10社に1社が来年中に閉鎖、縮小、売却を計画しており、その多くが資金調達に苦労しているという。
クルックにとって、自分の店の運命は個人的なものである。
「仕事以上のものです。私たちの多くは、家業を継いでいるんです。
「私は2代目だから、自分が見ている前で店がつぶれるのは困るんだ」。

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