コンクリートの4倍の強度を持つ“白菜”? 東大在学時に国連訪問から理転、「食べられる素材」を開発

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1 : 2024/07/18(木) 16:27:46.88 ID:Pfts8Bw70
2 : 2024/07/18(木) 16:28:14.73 ID:Pfts8Bw70
つるりとしていて硬い、プラスチックのような物体。

オレンジ色のものを鼻に近づけると、ほのかに人参の香りがする。茶色の方はチョコレートだろうか、香ばしい匂いだ。

手に持つとしっかりとした重みを感じるこれらは、100パーセント食品廃棄物から出来ている。

「お腹は痛くなるかもしれませんが」と笑いながら“食べられる素材”について話すのは、開発者であり、fabula(ファーブラ)株式会社代表の町田紘太(まちだ・こうた)だ。

3 : 2024/07/18(木) 16:28:31.80 ID:Pfts8Bw70
2021年10月に起業した東京大学発のベンチャー、fabula。

fabulaはラテン語で「物語」を指す。形が悪い野菜や、コーヒーの絞りかすなどの食品廃棄物を新しい素材に生まれ変わらせ、終わるはずだった“物語の続き”を作ろうと奮闘している。

町田はfabulaの代表取締役でありながら、東京大学生産技術研究所・酒井雄也准教授の研究室にも籍を置く研究員だ。 食品廃棄物からつくる新素材の研究は共同研究の対象と位置付けられており、学内で実験等を行っている。

町田はこれまで、オレンジ、コーヒーの絞りかす、果てはコンビニ弁当に至るまで100種類以上の食品の素材化を試みてきた。

野菜カット工場から出た野菜くずなどの食品廃棄物を乾燥して粉末化し、⾦型に⼊れて熱圧縮する。すると、不思議なことに強度の高い新素材が生まれるというわけだ。

町田はなぜ、食品廃棄物を素材化しようと思い立ったのだろうか。fabulaの“物語”は、町田が幼少期に過ごしたオランダから始まった。

4 : 2024/07/18(木) 16:28:39.34 ID:XWzI8ZyG0
翡翠で出来た白菜
5 : 2024/07/18(木) 16:28:54.64 ID:Pfts8Bw70
親の転勤の都合で、町田は小学校3~5年生の間をオランダの首都アムステルダムで過ごした。日本人が多く居住する街で、さまざまな国籍を持つ生徒が在籍するインターナショナルスクールに通学し始める。

オランダは環境教育の先進国だと言われるが、町田も学校に通い始めてすぐ幼いながらに日本の学校との「授業」の違いを感じた。

オランダのインターナショナルスクールでは、自主研究がメインの、いわゆる日本の「総合学習」のような授業が全体の3~4割を占めていた。

その他の授業で特に印象的だったのは、「ブラインド・チャーチ」と呼ばれるものだ。一切の光を遮断した教会で、目が慣れても一切何も見えないほどの暗闇を体感し、視覚障害のある人の世界を感じようとする体験学習だ。

10 : 2024/07/18(木) 16:30:09.22 ID:twCLVT1P0
>>5
「僕は親ガチャ当てたので頭が良いです」まで読んだ
38 : 2024/07/18(木) 16:50:25.16 ID:INy+blyc0
>>10
東京都知事選挙の高学歴なのにゴミみたいな候補者に比べたら
親ガチャを社会貢献に生かしてるやんか
6 : 2024/07/18(木) 16:29:13.37 ID:W+GD4i1+0
見た目はふつうのおじさんなのに、コンクリートの4倍の強度を持つ白菜なんだな
7 : 2024/07/18(木) 16:29:25.64 ID:Pfts8Bw70
生活の中でも、環境問題を感じるシーンがあった。

オランダは国土面積4万平方キロメートルのうち、約4分の1が海抜0メートル以下の土地だ。町田が住んでいた場所も海抜マイナス2メートル程度の場所だったという。地球温暖化が進み海面上昇が進めば、オランダの街は海に沈むと言われている。

またオランダの土地の多くは、浅い海や湖の水を抜いて陸地にしたもので、地盤が軟弱だ。そのため、街の建物や子どもたちが遊ぶ遊具がどんどんと地面にめり込んでいくこともある。

体感を意識した学校教育と、自分の生活を通して感じた課題が、知らず知らずのうちに町田の社会課題に対する意識を育んだ。

8 : 2024/07/18(木) 16:29:52.97 ID:Pfts8Bw70
その後日本で育った町田は、東京大学に入学する。

現在こそ素材開発をする理系の研究員だが、入学当初は法学部に進む学生が多い、 文科一類に進学した。

入学後、町田が特に興味を持っていたのは、国連に関する授業だ。希望者はニューヨークの国連本部に行き、現場を見学することができる。

町田は「最初は『ニューヨークに行きたい』という理由が出発点でした」と笑いながらも、レポート選考をくぐり抜け、ニューヨークへと旅立った。

PCとにらめっこしながら交渉を進める者、実際に紛争地域へ物資を運ぶ者。その経験と前後して自身が患った心身の疾患も影響し、国連で働く職員らの姿は町田の大きな刺激となった。

精神障害や知的障害のある人々、妊産婦や身体障害を抱える人々をどのように社会全体で包括していくか。そんな社会課題が次第に町田を動かしていき、東大の仲間たちととも学生団体を立ち上げた。

体や精神などにハンディを持つ人々を手助けする「EMPOWER Project」の活動報告のために、町田は学生時代2度目となる国連本部ビル訪問を果たした。

9 : 2024/07/18(木) 16:30:06.35 ID:6ZEVArum0
白菜で撲殺できる時代か
11 : 2024/07/18(木) 16:30:36.44 ID:rq4zGBvOH
芋がら
12 : 2024/07/18(木) 16:31:25.70 ID:Pfts8Bw70
文系学生として順調に学びを深め、社会課題を解決するために動き始めていた3年次、町田は突如「理転」をする。同じく文科一類に通う学生たちの多くが法学の道に進む中、町田はなぜ理科系専攻という思い切った方向に舵を切ったのか。

「文系と理系の頭の使い方って、違うじゃないですか。このまま理系っぽい頭の使い方できなくなりそうで、ちょっとまずいぞと思って理転しました。でも、高校生の時に物理などを全く勉強してこなかったんですよね」

理系分野は専門外。最初は、授業で黒板に書かれる数式の意味を全く理解できず、友人に借りた高校の教科書で物理の勉強を始めるところからスタートした。

高校時代に日本全国へ一人旅に出るほど旅行好きだった町田は、当初ランドスケープデザインや都市計画系のゼミを志望していた。

ここまでの熱意を持って臨んだゼミ選考だったが、定員の関係であえなく断念することに。ちょうどその時出会ったのが、町田が現在も所属するコンクリートの研究室を持つ酒井准教授だった。

説明会で語られた、「企業がやらない、お金にならない研究がしたい」という興味深い一言。しかもコンクリートは、多くの社会課題を抱えていると知る。

これまで自らの知的好奇心に従って学びを進めてきた上、社会に存在する課題に関心がある町田に、こうしてぴったりとフィットする研究室が見つかったのだ。

13 : 2024/07/18(木) 16:31:27.40 ID:tt/QFDbA0
弾丸に使える?
14 : 2024/07/18(木) 16:31:55.32 ID:Pfts8Bw70
周りを見渡せば、どこにでもあるコンクリート。しかし、英シンクタンクの王立国際問題研究所による2021年のデータによれば、世界のCO2排出量の約8%を占める、最も環境負荷の高い工業材料の一つであることを知る人は多くないだろう。

コンクリートを作るために使用される石灰岩や砂利などは、天然資源だ。それらはもちろん有限で、使い続ければいずれ枯渇する。実は持続可能性の問題をも抱えているのだ。

東京大学を始めさまざまな機関で、コンクリートを使用しない、もしくは再利用するアプローチの研究が進められている。町田が所属していた研究室も、教授ならびに生徒たちはみな、間伐材などの使い道のない木材とコンクリート瓦礫を組み合わせて、新しい素材を作る研究などを行ってきた。

もう一方の解決方法、コンクリートを使用しないという方向について教授と相談をしているとき、アイディアが浮かんできた。

15 : 2024/07/18(木) 16:32:47.72 ID:Pfts8Bw70
「いつも野菜を調理するとき、シンクに野菜の皮がたくさん捨てられるのが気になっていたんです。特に白菜のような外葉を剥がす葉物野菜は『めちゃくちゃ剥がすじゃん!』と思うくらい廃棄する部分が多いですよね。

食品廃棄物がもったいないという思いと教授との会話の中で生まれた『食べられる素材があったら面白くない?』という話がマージして、食品廃棄物で素材を作ってみようということになったんです」

時はちょうどコロナ禍。本来であれば、食品加工工場などに足を運び、廃棄する食品などを手に入れて実験したいところであったが、それは叶わなかった。

やむなくコストコで1袋20個入ったオレンジを3袋購入し、ひたすら研究室でオレンジの皮を剥いて素材を集め、実験を開始した。

「食品廃棄物から新素材を開発」と聞くと途方もない苦労がありそうなものだが、意外にも町田は「オレンジでお腹いっぱいになったのが大変だったくらいです(笑)。文化祭の準備みたいで楽しかったですね」と話す。

最も難易度が高い工程は、熱加工の部分だ。温度の調整などに苦労し、失敗すると水分が抜けきりポロポロと素材が崩れたり、逆に熱で素材が溶けたりすることもあった。

幾度かのチャレンジを経て、初めてオレンジで作った素材が出来上がった。

「当時はコロナ禍で、ほぼ一人で作業していたので現場で感動を分かち合える人はいませんでした。ですが、出来上がった時は純粋に嬉しかったですね。匂いを嗅ぐとオレンジがさわやかに香ることで、『本当に食品から素材が作れたんだ!』という感動がありました」

16 : 2024/07/18(木) 16:33:26.11 ID:Pfts8Bw70
最も難易度が高い工程は、熱加工の部分だ。温度の調整などに苦労し、失敗すると水分が抜けきりポロポロと素材が崩れたり、逆に熱で素材が溶けたりすることもあった。

幾度かのチャレンジを経て、初めてオレンジで作った素材が出来上がった。

「当時はコロナ禍で、ほぼ一人で作業していたので現場で感動を分かち合える人はいませんでした。ですが、出来上がった時は純粋に嬉しかったですね。匂いを嗅ぐとオレンジがさわやかに香ることで、『本当に食品から素材が作れたんだ!』という感動がありました」

食品を素材化できるfabulaの技術には、食品、農業、建設などの業界から熱視線が向けられる。

これまで、明治とともにカカオを使用したコースターやお香立てを作ったり、世田谷発の老舗コーヒー店・堀口珈琲とともにコーヒーのかすでトイレのインジケーターを作ったりと、いくつもの企業と協業してきた。

三菱地所研究所と共同で、茶室を作ったこともある。ヴェネチア・ビエンナーレ 2023で発表した際は、地域由来の廃棄物を活用し、建物を構成する紙管をジョイント部分をパスタ、床材はコーヒーで作られた。

17 : 2024/07/18(木) 16:33:49.21 ID:Pfts8Bw70
大学卒業後、町田の功績を大学がメディア向けに発表した。すると自動車業界や建設業界など、多くの業界から取材や提携などの相談の声が持ちかけられたという。

だが、町田は小学校の同級生を誘って事業を起こすことを決意した。

「行動原理はとてもシンプルで、起業したのもただ楽しそうだったから。自分で考え、手を変え品を変え、実験を繰り返して出来上がったものを、社会実装することが魅力的だと感じたんです」

fabulaは起業当初から、ベンチャーキャピタルや投資家などから資本を入れていない。「ファンドの運用期限に追われ、魅力のない製品を世の中にリリースすることがあっては、サステナブルから最も遠い行動になる」と、町田の強い信念からだ。

サステナビリティは、その言葉の意味の通り『持続可能性』がなければならない。ブームではなく、文化にすることを考えると、プロダクトそのものに魅力がないといけない。

それゆえに自社の紹介の文脈で「アップサイクル」や「サステナビリティ」という言葉をほぼ使用しない。

18 : 2024/07/18(木) 16:34:11.63 ID:Pfts8Bw70
漬物工場から提供される白菜で出来た素材は、その最たるものだ。

白菜は厚さ5ミリで30キログラムの負荷に耐えられるほど頑丈で、コンクリートの約4倍の曲げ強度という付加価値を持つ。今後、建築材料としての使用も期待されている。

強度が高くなるメカニズムははっきりと解明されていないが、町田曰く「繊維量と糖度のバランスが取れていると、素材として強度を持ち得ると推測している」そうだ。

町田率いるfabulaは、今後は屋外の環境にも耐えうる建材利用を目指す。そのためには水に弱い特性をカバーする必要があり、撥水加工の方法などを模索中だ。

2025年の大阪万博で建材をお披露目する予定だが、直接雨風にさらされないように対策を進めていくという。実際の現場で使われるようになれば、コンクリートの代用としてだけではなく、災害などの有事の際にも非常食として役立つ可能性も秘めている。

町田の行動力によって「白菜でできた食べられる家」が建つ日も、そう遠くはないかもしれない。

19 : 2024/07/18(木) 16:35:00.90 ID:Pfts8Bw70
食べられる家までいかなくても壁や床実用化されたら非常時の食料問題解決じゃん
20 : 2024/07/18(木) 16:36:01.77 ID:W+GD4i1+0
下着みたいなズボン履いてんな
21 : 2024/07/18(木) 16:36:47.60 ID:aMAUAM3h0
長すぎ
22 : 2024/07/18(木) 16:37:16.72 ID:vRkXmWGp0
>今後、建築材料としての使用も期待されている

いや、業界では期待なんかされてないが

23 : 2024/07/18(木) 16:37:19.95 ID:CjWIOl9K0
虫に食われない?
25 : 2024/07/18(木) 16:39:20.25 ID:Pfts8Bw70
>>23
コンクリートの4倍の強度を持つ素材食べる虫いないんじゃないかなぁ
24 : 2024/07/18(木) 16:38:09.79 ID:Oaymn5wa0
これで武器作って使用後ににて食う完全犯罪
28 : 2024/07/18(木) 16:40:12.46 ID:Pfts8Bw70
>>24
人肉と白菜のミルフィーユ鍋パーティーだな
26 : 2024/07/18(木) 16:39:25.52 ID:V5g0kcyL0
長文で56す気かよ
27 : 2024/07/18(木) 16:39:55.67 ID:jIiEE08fa
お金にならない事でも好奇心のおもむくまま全力で取り組めるのって強い自己肯定感が必要なんだよ
いい親御さんの元で成長できたんだと思うけど、逆に多くの日本人に欠けてるのがここなんだよね
29 : 2024/07/18(木) 16:41:03.72 ID:5R72izjd0
文系から理系に転向してるからとんでもない努力だわ
まぁそういう素質を遺伝したという意味では親ガチャではあるのだが
30 : 2024/07/18(木) 16:41:28.86 ID:JzRQslU+0
そんな丈夫な歯を持っていないんだが
32 : 2024/07/18(木) 16:42:52.14 ID:Pfts8Bw70
>>30
さすがに調理法も伏せて開発してるんじゃない
33 : 2024/07/18(木) 16:42:53.90 ID:9o90klssd
コンクリートの曲げ強度は大したことないやろ
圧縮強度が強いだけで
34 : 2024/07/18(木) 16:43:49.78 ID:wfssU1500
この白菜の素材を作るために白菜の葉を何kg必要なんだろう
たぶんめちゃくちゃ圧縮して乾燥させて作るからすんげえ量が必要だろうな
35 : 2024/07/18(木) 16:44:37.96 ID:buYeU2+gM
食べられる建築資材って確か上杉鷹山かなんかが推奨してなかった?
36 : 2024/07/18(木) 16:45:57.57 ID:wfssU1500
>>35
戦国時代の城は壁が食べられる素材で出来てたとか聞いたな
37 : 2024/07/18(木) 16:48:58.54 ID:ie/PImpM0
コンクリートの約4倍の曲げ強度ってたいしたことなくね?
39 : 2024/07/18(木) 16:50:32.79 ID:rq4zGBvOH
ダンゴムシはコンクリ大好き
40 : 2024/07/18(木) 16:52:22.31 ID:NoFaYfV40
それ白菜使う意味あるの?

コメント

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