40代後半の氷河期独身男性さん、新幹線の中でチキン南蛮弁当を食べてしまい炎上wwwwww

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東京駅のホームに、ちかとハルヒが立っていました。
今日から二人は、大阪への小旅行です。
「新幹線に乗るの、わくわくするよね！」
「うんうん、私も！駅弁買う？それとも着いてから食べ歩き？」
ほどなくして新幹線がホームにすべり込むように到着。
指定された席は3列並びで、ちかが窓側、ハルヒが真ん中。
通路側の席はまだ空いています。

発車直前、ずんぐりした体型の男性が汗だくで乗り込んできました。
手にはコンビニ袋。ふう、と息をつきながら通路側にどっかりと座ります。
そして車内に広がる、甘酸っぱいタルタルと揚げ物の匂い。
「うわ…」とずんだもんが小さくつぶやくと同時に、
男性は袋からチキン南蛮弁当を取り出しました。
フタをバリッと開けて、プラスチックの箸を割ると──
「……はぁ。やっぱりこういう弁当って、タルタルばっかでごまかしてるんだよな」
「しかも、チキンちっっっちゃ……なんだこれ。こんなんで690円って、バカにしてんのか……」
「昔はもっとちゃんとした弁当売ってたのに……日本も終わりだな……」
ぶつぶつと文句を言いながら、もそもそと食べ進めます。
その合間にも不平不満が途切れることはありません。
「米も冷たいし…なあ……これ、絶対昨日の小泉米を使いまわしてるだろ……」
「なんで俺がこんな昼飯なんだよ……クソみたいな社会だなほんと……」

ちかとハルヒは完全に無言。
ハルヒは「おにぎり食べようかな…いや、今はダメかも」と小声でつぶやきます。
ちかは、窓の外に目をやりながら「風景に集中…風景に集中…」と念じていました。

チキン南蛮はいつの間にか食べ終わったようですが、文句はまだ止まりません。
「俺もなぁ…昔は頑張ってたんだよ…でもさ、氷河期世代ってだけでさ、どこ行ってもダメでさ…」
「面接落とされ続けて、自信なんかもうとうにないわけよ……なのに自己責任とか言われて……ふっ、バカにしてるよな、ほんと……」
その場に漂う、微妙な油と自己憐憫の香り。
大阪まで、あと2時間──。
…
そしてようやく、新大阪に到着。
男性は何も言わずに立ち上がり、ゴミを座席に残して下車していきました。