罰金制度に赤い帽子着用…「レタス王国」を支える外国人実習生が強制される”謎ルール” 長野県川上村

病死、餓死、自殺が相次ぐ「入管」、“現代の奴隷制”といわれる「技能実習制度」――。日本社会における外国人差別の現状に迫った『外国人差別の現場』（安田浩一著/安田菜津紀著、朝日新書）より、一部を抜粋してお届けする。

罰金制度に赤い帽子着用……　「レタス王国」を支える外国人実習生が強制される“謎ルール”（AERA DIGITAL） - Yahoo!ニュース

日弁連の報告書には、村でおこなわれていたという数々の侵害事例が記されている。異常な長時間労働、残業代の過少計算、各種の罰金制度、「班長」と称する実習生のリーダーと農家が結託した恐怖支配、さらには外

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私も現地に取材に入ったが、当初は村当局も日弁連の勧告に対しては「まったくのでっち上げ」だと強く否定していた。

「通帳を預かったり、そろいの帽子を着用させたりしたのは事実ですが、いずれも実習生の安全を考えてのこと。罰金制度に至っては存在もしない」（当時の副村長）

だが、私が入手した実習生向けの「研修規則」には実際に、〈自転車に乗ったら2000円〉〈飲酒やけんかは3000円〉といった罰金額が明記されていた。取材した実習生からは「残業代が未払い」という証言もあった。