パン職人（46）睡眠導入薬と覚せい剤のカクテルでフラフラになりながら軽トラを運転して高校生を轢き56す。危険運転致死になるか？

大阪府泉南市で昨年１０月に軽トラックとの衝突でミニバイクの高校生が亡くなった事故があり、自動車運転死傷行為処罰法違反（過失運転致死）で起訴された同市のパン工場作業員の男（４６）の血液から、睡眠導入剤の成分が検出されたことが、捜査関係者への取材でわかった。

大阪地検岸和田支部は、運転前に飲んだ睡眠導入剤の影響で正常な運転が困難な状態だったとして、より法定刑の重い危険運転致死の適用を求める訴因変更を７日付で大阪地裁岸和田支部に請求した。

起訴状では、男は昨年１０月１５日深夜、同市の市道を軽トラックで走行中、対向車線にはみ出して近くの高校生水野皓太さん（１８）運転のミニバイクに衝突したとしている。水野さんは搬送先の病院で死亡が確認された。

捜査関係者によると、現場にブレーキ痕はなかった。男は府警の調べに「午後６時半～７時に薬を飲んだ。事故を起こした記憶はない」と供述。睡眠導入剤は通院先から処方され、日常的に服用していたという。

男は「当日、覚醒剤を吸った」とも話し、尿検査で覚醒剤の陽性反応が出たことも判明。府警は自宅から覚醒剤の吸引に使う道具を押収し、男は昨年１１～１２月、覚醒剤取締法違反（使用）容疑でも逮捕、起訴された。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20250315-OYT1T50027/