バターチキンカレーは誰が発明？、有名店同士が訴訟に🍛

バターチキンカレーは誰が発明？　インドで有名店同士が訴訟に

世界的に有名なインド料理のひとつ、バターチキンカレー。その起源を巡り、2社のインド料理チェーンが法廷で争う事態に陥っている。原告はモティ・マハルというデリーの有名レストランの経営者一族。同店の創業者が1930年代にパキスタンのペシャワールで、タンドール（土窯）で焼いた鶏肉などを使って考案したと主張した。これに対し、訴えられたダリヤガンジという店は争う姿勢を示している。

最も有名なインド料理のひとつ、バターチキンカレーの考案者は誰？

インド料理チェーン店2社が裁判で争っている。
原告は、モティ・マハルというデリーの有名レストランの経営者一族。ニクソン元米大統領など有名人にサービスを提供してきた。
同チェーンは、創業者のクンダン・ラル・グジュラル氏が1930年代に、デリー移転前、パキスタンのペシャワールのレストランで、タンドール（土窯）で焼いた鶏肉などを使って考案したと主張している。

「私たちの財産を奪うことは　誰にも許さない」
モティ・マハルの責任者モニッシュ・グジュラル氏は言う。
「一般の人々に誤解を与えたくない」
モティ・マハルは、2700ページ以上の書類を裁判所に提出。バターチキンや、人気のレンズ豆料理「ダルマカニ」の発明を巡り、競合チェーンのダリヤガンジを訴えている。
グジュラル家は約3500万円の損害賠償を求めており、ダリヤガンジが、店の「外観や雰囲気」を模倣したとも主張している。

一方、2019年に創業のダリヤガンジは、先代が1947年にグジュラル氏と共同で、デリーに店を開いたと主張。その時にバターチキンカレーが誕生したと反論している。つまり、ダリヤガンジもこの料理の考案者だと主張できる、との言い分だ。

ダリヤガンジの共同創業者兼CEO、アミット・バッガ氏
「バターチキンとダルマカニはモティ・マハルで考案された。この店は3人のパートナーとクンダン・ラル・ジャギ氏が設立した。ジャギ氏はモティ・マハルの共同創業者の1人だった。だから私たちはこの名前を使った」

国中の関心を集めるこの訴訟。次の審問は5月に行われる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b163fde26a345799b691e4a6118c8d33fc54e665