ウォータースライダー事故で心肺停止の男児(8)、1度は生き返ったと思ったが結局は死亡

休館日だった

　事故があったのは、島根県邑南町にあるレジャー施設「瑞穂ハイランド」内のウォータースライダー。警察などによると、８月２４日午後２時半ごろ、ウォータースライダーの途中に止まっていた小学３年生の男子児童（８歳）に下ってきた別の児童が衝突。

　事故直後、男子児童が泣いていたため車の中で休ませていたが、その後、意識と呼吸がなくなり、意識不明の重体で病院に搬送された。一時、心拍は再開したというが、２５日夕方、死亡が確認された。

　事故発生当時、ウォータースライダーで遊んでいたのは児童５人。施設のスタッフ５人が勤務していたが、片付けやアクティビティの運営にあたっていたという。
　施設のＳＮＳにアップされている動画を見ると、水が流れる中、勢いよくスピードが出ていることが分かる。ウォータースライダーは、全長２５メートルで幅は１メートル。施設では利用者に対して「前の人が滑り終わるまで滑らないで下さい」と注意喚起を続けていて今まで事故は起きていないという。

　また、８月２４日は休館日だったが、地元の公民館などによるイベントが開催されていて、小学生１０人と８人のスタッフが参加。安全管理については事前に主催団体と確認していたというが…。
　瑞穂ハイランドを運営するアオイテクノサービス　地域創生事業部　日野広和課長
「管理者としてできること、それと団体で把握できることを打ち合せして進めました。ひとつずつ細かく打ち合わせ出来ていなかったのは事実です」

この事故を受けて２５日午後、町と教育委員会が会見を開いた。

邑南町　石橋良治町長
「イベントを開催した我々の子どもの見守り体制について非常に不十分でした。町の最高責任者として誠に残念であり、痛恨の極み。誠に申し訳ございませんでした」

町は事故の経緯を説明したうえで、炎天下での子どもたちの体調管理や手作りの設備を使う際の危機管理、そしてスタッフの役割分担が不十分だったと謝罪した。