【鳥取】豆腐を食べると、この1年についたウソが帳消しになる「八日吹き」

１２月に入り、１年の締めくくりを迎えています。

鳥取市河原町の河原歴史民俗資料館。
年末恒例の「すす払い」です。

地域の人たち１５人が笹やわらで作られた長さ３メートルほどのほうきを使って、軒下などにたまったほこりやすすを取り払いました。

新年を前に、この１年の汚れを落としたあとは…。
いろりの周りには竹串に刺さされたとうふ。
すす払いで汗を流した人たちが次々手に取り、ほおばります。

こちらも年末の行事、「八日吹き」です。
鳥取県東部・因幡地方では「うそつき豆腐」の日とも呼ばれ、この日にとうふを食べると、その１年についたうそが帳消しになると伝えられています。

参加した人たちは２０２３年１年についたうそを思い起こしているかのように黙々と、とうふをほおばっていました。

Ｑどんな嘘が帳消しに？
参加者：
「今年ついた嘘は…みんな頭から抜けました。みんな抜けて帳消しになりました」「大変おいしかったです」

Ｑどんな嘘が帳消しになりましたか？
参加者：
「あんまりいいたくないかな。いろいろうそをつきましたんで」

杉谷紡生記者：
「それでは私も、うそつき豆腐をいただきたいとおもいます。ゆず味噌がさっぱりしていておいしいです。これで私の今年のうそも帳消しです」

旧暦の１２月８日は季節風が強まって、海ではしけの日が増えるころ。
収穫を見届けた「田の神」が山に登って「山の神」になるとされます。

本格的な冬へと季節が変わるのにあわせ、身も心も清め、新年を迎える、そんな思いが込められたのがこの「八日吹き」の行事です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b7942c6b5f60c45678ba2d875d85942786ce2c23