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https://news.yahoo.co.jp/articles/70c0fc0a7960be63136daaaeb7da0d478744c7e9

中国初の肥満治療薬、ノボやリリーに対抗する本格的競合が登場

世界の肥満治療薬市場をリードする製薬大手ノボノルディスクとイーライリリーに対抗できる初の本格的な競合製品が、中国で登場した。

江蘇省・蘇州に本拠を置く信達生物製薬（イノベント・バイオロジクス）は先週、肥満治療薬「マズデュタイド（mazdutide）」の中国国内での承認を取得した。

肥満や糖尿病の増加に直面する中国が、国産の創薬イノベーションによって対処しようとする取り組みにおいて、重要な転機となる。

中国では2050年までに６億人を超える成人が過体重になると予測されており、ノボやリリーの製品に代わる実用的な国産オプションの登場は、肥満治療薬のアクセス向上につながり得る。

中国の肥満治療薬市場はまだ初期段階にあるが、今後急速な成長が見込まれる。アナリストによれば、年間56億－114億ドル（約8000億－１兆6000億円）規模に拡大する可能性がある。

国産薬や安価なジェネリックの登場によって、薬剤の入手しやすさと価格の手頃さが大幅に改善されるだろう。

ＬＥＫコンサルティングによると、中国では現在30以上の後期開発段階にある肥満治療薬が開発中だ。

中国のバイオ企業は現在の治療薬の限界を克服すべく、有効性と安全性がノボやリリーの週１回注射と同等の、経口タイプのＧＬＰ-１受容体作動薬の開発に力を入れている。

ＵＢＳセキュリティーズの中国ヘルスケア調査責任者、チェン・チェン氏は「中国の複数のバイオ医薬企業が、差別化された競争力ある新薬候補を開発しており、肥満治療薬の研究開発における方向性を主導する可能性がある」と述べている。